セレナはどんな車?
日産セレナの初代モデルはバネット・セレナとして1991年6月に販売が開始されました。
セレナの名前の由来は、スペイン語で「晴々とした」「穏やかな」という意味で、快適で楽しい走りの世界をイメージしています。
基本的な仕様は5ナンバーサイズの7~8人乗り後席スライドドアのミニバンです。
初代モデルはFR車で、全長4380ミリとかなり小さめのサイズ、後席左側のみのスライドドアの設置でした。
1999年にフルモデルチェンジをして2代目セレナとなりました。
FF車に変更され、全長は4600mm、大型のヘッドライトが目立ち、後席両側スライドドアが装備されました。
2005年には最大4725mmとさらに全長が長く、精悍な顔つきになった3代目にモデルチェンジされ、2010年に最大で全長4770mmとなりデザイン面では3代目を進化させた4代目が発表されました。
2010年以降マイナーチェンジを続々と行い、2012年には4代目セレナにスマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)と呼ばれる燃費向上テクノロジーの搭載車を発表。
さらに2013年には、前方の車両だけでなく歩行者も検知できるエマージェンシーブレーキとLDW(車線逸脱警報)を標準装備するなど、他のライバルメーカーからも差をつけてきました。
しかしながら、トヨタ・ヴォクシーのモデルチェンジによってハイブリット搭載による燃費優位も崩され、さらにライバルメーカーでも自動ブレーキを搭載するところが出てきました。 ホンダ・ステップワゴンも新機能を搭載するなどして、セレナに真っ向から対立するようになっています。
こういったところから、2016年に革新的なフルモデルチェンジがなされました。
新型セレナはどう変わった?
エクステリアは先代までも評価されてきたセレナらしい雰囲気を保ちつつ、新しいミニバンのテイストをここに融合させ、大胆さと清廉さを見事に表現したデザインになっています。
フロントデザインは先代からの流れを受け継ぎ、二段構造になったヘッドランプを採用、Vモーショングリルによって、セレナらしさを際立たせてよりシャープな印象となっています。
日産セレナの代名詞ともいうべきシュプールラインは、よりなめらかにドライバーの視界にも気を遣って設計されています。
さらにツートーンのボディーはより空間を立体的に広く見せるようにつくられています。
ダッシュボードもこだわっていて、とくに広く見せるように横への流れが重視されています。メーターも薄く前方に位置させることによって、ダッシュボードとともにさらにパノラミックな視界に進化させています。
技術面ではミニバンクラスでは世界初となる同一車線自動運転機能「プロパイロット」が搭載されました。
長時間の巡航走行と渋滞での単調な走行をアクセル、ブレーキ、ステアリングをこの技術が自動で制御して、ストレスフリーな運転ができることをアピールしています。
自動運転機能への切り替えは、ハンドルについているプロパイロットスイッチを押すだけなので簡単です。そしてもう1回スイッチを押すと、自動運転機能をオフにすることができます。
使い勝手の面ではリヤゲートに跳ね上げ式のガラスハッチが採用され、荷物の積み込みがより楽になりました。
給油口のふたを開けてそのまま給油ノズルを差し込む構造で燃料キャップが無いキャップレス給油口が日産車で初めて採用されています。
走行性能は車体剛性の向上やショックアブソーバのサイズアップにより、乗り心地や走行性能を向上させ、さらにS-HYBRID搭載車は新型モーターの搭載により、JC08モード燃費をJC08モードで17.2km/L(先代モデルは16.0km/l)に向上するとともに、新たに4WD車にもS-HYBRIDを搭載しています。