いざクルマを買うことになっても、一体、どんなクルマがあるのか分からない!という方向けに、クルマの大まかな種類を整理しています。
初心者の方がクルマを選ぶ場合にポイントにした方がいい種類は「クルマの大きさ」「ボディタイプ」「動力源」「駆動方式」の4つです。
クルマの大きさによる分類
クルマはボディのサイズと排気量の大きさによって、普通自動車、小型自動車、軽自動車の3種類に分類されます。
軽・小型・普通のどの分類に入るかによって、税金の額が変わってくるため、購入時の諸費用や維持費に違いが出てきます。
軽自動車
ボディサイズが、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2m以下、排気量が660cc以下のクルマが軽自動車です。
これらの項目はどれか一つだけでも上限を超えていると軽自動車とはなりません。
小型自動車
ボディサイズが、長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2m以下、排気量が2000cc以下のクルマが小型自動車です。
これらの項目はどれか一つだけでも上限を超えていると小型自動車とはなりません。
普通自動車
上記の基準以上のサイズおよび排気量のクルマは普通自動車となります。
ボディタイプ(車の形)の種類
セダン
写真はトヨタ クラウンロイヤル。
もっともオーソドックスで完成された車のスタイルをしているのがセダン。
エンジンルーム+居室空間+トランクルームと空間が3つに分かれている3ボックススタイルとなっており、遮音性に優れ、万が一の事故時の安全性も高い。
車高が低いため走行安定性が非常に高く、静音性にも優れ、乗り心地が良いのが特徴。
そのため国産車だとレクサスを筆頭に、トヨタのクラウンロイヤルや日産フーガ、輸入車でもベンツやBMWなどいわゆる高級車で多く採用されているボディスタイルです。
一方、荷物があまり積めなかったり、車体の大きさの割に室内が狭かったり、乗り降りがしにくかったりと実用性はちょっと低いのがネックです。
ステーションワゴン
写真はスバル レヴォーグ。
セダンをベースにしつつ居室空間とトランクルームを一体化し、エンジンルーム+居室&荷室という2ボックススタイルがステーションワゴンです。
セダンの走行安定性や乗り心地の良さを引き継ぎつつ、荷物をたくさん積めるようになり実用性が増しているのが特徴です。
ハッチバック
写真はホンダ フィット。
後部に跳ね上げ式のドア(リヤハッチ)を備えたスタイルをハッチバックと言います。
車の形としてはステーションワゴンと同じですが、ステーションワゴンがセダンの居住空間をトランクルームまで引き延ばしたような形で、ハッチバックはセダンのトランクルームを切り離したような形で少し小さめなのが特徴です。
一般的には、コンパクトカーや軽自動車などの小型の自動車や、機械式立体駐車場に駐車できる全高1550mm未満の車のみハッチバックと分類されることが多いです。
トールワゴン
写真はトヨタ ルーミー。
機械式立体駐車場に入らない全高1550mm以上のハッチバックで、3列シートがない2列シートのボディスタイルがトールワゴンです。
ハイトワゴン、2列シートミニバン、プチバンなどと呼ばれたりもします。
また、ハッチバックとトールワゴンを総称してコンパクトカーと言ったりもします。
天井が高いため車内がハッチバックのコンパクトカーよりも広く、運転が苦手な人でも取り回しがしやすく、若年の子育てファミリー世帯に人気のボディタイプとなっています。
ミニバン
写真は日産セレナ。
一般的に3列シートを備えた6人乗り以上の1.5ボックス、2ボックスタイプのボディスタイルがミニバンです。
人がたくさん乗れて荷物もたくさん積める利便性の高さが特徴で、運転席の視界も高くなるので運転もしやすいです。
一方、車高が高くなるため走行安定性がイマイチだったり、車高が1550mm以上のため立体駐車場に入れなかったり、車種によっては3列目シートが窮屈だったりといった面もあります。
また「ミニ」という名称がついているものの、アルファード/ヴェルファイアなどの3ナンバーの大きい車種から、フリードやシエンタなどの5ナンバーの比較的コンパクトなタイプまで様々な車種があるのも特色です。
SUV・クロスオーバーSUV
写真はランドローバー レンジローバーイヴォーク。
SUVとは、(Sport Utility Vehicle, スポーツ・ユーティリティ・ビークル) の略で、日本語訳すると「スポーツ多目的車」となります。
サーフィン、スキー、スノボ、キャンプなどアウトドアスポーツに適した車で、雪道や山間部などオフロードの走行に強い車種が多いのがSUVです。
ただし、オンロードのシティユースに特化しオフロード性能は低いSUVの車種もあるので注意が必要。
クロスオーバーSUVとは、セダンやステーションワゴンをベースにアウトドアよりもオンロードの走行性をアップさせた車種を言います。
過去には、四駆、オフロード車、クロカン(クロスカントリー)、RVなど様々な呼び方をされましたが、最近はオフロードタイプもオンロードタイプも一緒くたにしてSUVと呼ばれることが一般的です。
クーペ
写真はレクサスRC。
元々はセダンと同じエンジンルーム+居室+トランクルームの3ボックスタイプで、セダンよりも全高が低く、1人乗りか2人乗りの2ドアのスポーツタイプがクーペと呼ばれていました。
ただ最近は4~5名乗りで4ドア、5ドアのクーペもあり少し定義が曖昧で、スポーティーなデザインで走りを楽しむタイプのクルマ全般をクーペと呼ぶようになっています。
セダンよりも車高が低く走行安定性が高く、排気量も大きくパワーもあり、走行性能は抜群です。
一方、室内は狭く2ドアが多いため後部座席への乗り降りはしにくいなど実用性は低いです。
見た目のかっこよさや走りの良さからクルマ好きのファンに愛されている車種が多いボディタイプでもあります。
オープンカー
写真はマツダ ロードスター。
屋根がない、もしくは屋根の開閉が可能なクルマがオープンカーです。
海外ではコンバーチブルやカブリオレと呼ばれます。
屋根がないことによる車体の強度不足による安全性の低さ、室内にクルマの排気ガスや雨が入るなど多くのデメリットがありますが、それを補って余りあるデザインのかっこよさ、走行中の爽快感が得られます。
動力源の違い
クルマの動力源は「エンジン」と「モーター」の2種類です。
エンジンとモーターの両方を使う車がいわゆる「ハイブリッド車」です。
エンジン車
エンジンには、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ロータリーエンジンの3種類あります。
ただし、ロータリーエンジンはマツダRX-8の生産終了を最後に新車での販売はされていませんので、中古車でのみ入手可能となっています。
(マツダはロータリーエンジンの研究・開発は続けている。)
ディーゼルエンジンは黒煙が出る、臭い、環境に悪いなどのイメージがありましたが、最近はクリーンディーゼルという、環境にも良く燃費のいい新しいディーゼルエンジンを搭載した車種が出てきています。
とはいえ、エンジン車の主流はまだまだガソリンエンジンとなっています。
モーター
モーターを使って走る車は、電気で走る電気自動車(EV)や、水素を燃料とする燃料電池車(FCV)などがあります。
電気自動車には、日産リーフのようにコンセントに挿して電気を充電して走るプラグインEVや、日産ノート e-POWERのように、ガソリンエンジンを搭載しエンジンで発電しながら走るタイプなどもあります。
燃料電池車(FCV)はトヨタのMIRAIが販売を開始していますが、まだまだ一般的とはいえない状況です。
ハイブリッド車
エンジンとモーター両方を搭載し、場面に応じてエンジンでの走行とモーターでの走行を使い分ける車種がハイブリッドカーです。
ハイブリッド車で使われているエンジンはガソリンエンジンです。
電気自動車や燃料電池車も以前よりはメジャーになってきたものの、まだまだ一般に普及していくような段階ではありません。
環境にもやさしく、エコカー減税などコスト面での恩恵も受けられ、燃費も良いハイブリッド車は今後も売れ続けそうな勢いです。
ハイブリッド車には、走行中にバッテリーを受電する通常のハイブリッドと、コンセントから充電できるプラグインハイブリッド車(PHV、PHEV)があります。
駆動方式の違い
クルマの駆動方式を大きく分けると、前輪駆動(FF)、後輪駆動(FR)、四輪駆動(4WD)の3種類が主流です。
詳しく解説するとキリがないので、初心者のうちは、走りを楽しみたいならFR、雪道や山道などオフロードをよく走るなら4WD、特にこだわりがないならFFと理解しておけばOKです。
まとめ
以上のようにクルマは色々な切り口で分類することができ、多くの種類があることが分かります。
ステーションワゴンの普通自動車でハイブリッド車のFF。
なんて車種もあれば、
軽自動車のガソリン車で、SUVの4WD。
など組み合わせによって色々な種類があり、一体どうやって選んだらいいのか途方に暮れるかもしれません。
ですので、このサイトではクルマをどうやって選べばいいのか?選び方のポイントを解説していきたいと思います。
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