車のモデルチェンジとは?~違いや周期、お買い得な時期などを解説~

初心者でも分かる!※初めての車の買い方・選び方

このページでは、「車のモデルチェンジとは何か?」、「フルモデルチェンジとマイナーチェンジとの違いは?」などの基本的なことから、モデルチェンジのタイミングを活用してお得に車を買う方法を解説しています。

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モデルチェンジとは?

クラウンやフィットなどの車種名(ペットネーム)を保ったまま、改良され新型に移行することをモデルチェンジといい、MCと略されます。
全面的に改良された新型車へのモデルチェンジを「フルモデルチェンジ」、小規模で部分的な改良を「マイナーモデルチェンジ(マイナーチェンジ)」と言います。

フルモデルチェンジ

フルモデルチェンジはFMCと略され、全面改良と表記されることもあります。
完全な新型車として生まれ変わることになるので、型式も変わります。
FMCを繰り返すごとに「初代プリウス」「2代目プリウス」「3代目プリウス」というように「○代目+車種名」という呼び方で区別されることが多いです。

初代プリウス

初代プリウス

2代目プリウス

2代目プリウス

3代目プリウス

3代目プリウス

4代目プリウス(現行)

4代目プリウス(現行)

また、車に詳しい人の間では型式の数字によって「10系プリウス」「20系プリウス」「30系プリウス」というような呼び方をされることもあります。

フルモデルチェンジでは、内外装の装備・デザイン変更、装備内容の一新、車体の軽量化、燃費の向上、カラーラインナップの一新などが行われます。
また、エンジン等のパワートレインの改良、シャーシやプラットフォームの変更など車の基本的な構成部分を改良することもあります。

マイナーモデルチェンジ

マイナーモデルチェンジは、マイナーチェンジとも呼ばれ、MMC・MCと略されます。
新聞などのメディアやメーカーによっては、マイナーチェンジではなく「一部改良」と表記されることもあります。

ただし、メーカーによっては「マイナーチェンジ」と「一部改良」を使い分けている場合もあります。
その場合のマイナーチェンジと一部改良の違いは、外観の変更を伴う場合を「マイナーチェンジ」、小規模な技術的改良・仕様変更のみの場合は「一部改良」とされていることが多いです。

マイナーチェンジでは、不具合の解消、内外装の装備内容やデザインの変更、人気オプションの標準装備化、燃費の向上、カラーラインナップの追加などが行われます。
通常、マイナーチェンジでは内外装はそれほど大きく変わりませんが、中には別の車種かと思えるほどの変化をする場合もあり、そのようなマイナーチェンジはビッグマイナーチェンジと呼ばれることもあります。

マイナーチェンジでは型式は変わらず、マイナーチェンジ前を「前期型」、マイナーチェンジ後を「後期型」と呼んで区別します。
(例:4代目ステップワゴン前期型、4代目ステップワゴン後期型など)

4代目ステップワゴンスパーダ前期型

4代目ステップワゴンスパーダ前期型

4代目ステップワゴンスパーダ後期型

4代目ステップワゴンスパーダ後期型

モデルチェンジのサイクルはどれくらい?

日本車は欧米よりもフルモデルチェンジの周期は早く、メーカー・車種にもよりますが大体5~7年ほどの間隔で行われます。
過去には4~6年ごとの短い間隔でFMCが行われていましたが、近年は欧米のようにモデルライフの長い車種も増えてきています。
ちなみに欧米では7~8年ごとが一般的です。

マイナーチェンジはフルモデルチェンジの間の期間に1度または数回行われます。
現在は、発売後2~3年でマイナーチェンジが行われ、さらに2~3年後にフルモデルチェンジが実施されるという流れが一般的です。

また、欧米などモデルライフの長い車種の場合、年次改良といって定期的ほぼ1年ごとに一部改良が行われることもあります。

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モデルチェンジのタイミングを活用して得しよう!

モデルチェンジ前は新車の大幅値引きゲットのチャンス!

ある車種のモデルチェンジが発表されると「どうせなら新型がいい」と、新型が発売されるまで購入を控えて待つ人がかなりの割合でいます。

しかし、モデルチェンジの発表から実際の発売日までは数ヶ月あるので、販売店はその間もモデルチェンジ前の現行モデル(数ヶ月後には旧型モデルとなる)を売り続けないといけません。

そこで、「すぐに買わないとダメなわけじゃないからモデルチェンジ後まで待とうと思っている。でも値引き額次第では今の現行モデルを購入しても良い。」というスタンスで値引き交渉をすれば、大幅値引きを獲得できる可能性が非常に高いのがモデルチェンジ前なのです。

あえてモデルチェンジ後に旧型の新古車や在庫車を狙う!

モデルチェンジ後には、それまでディーラーの店頭で展示車や試乗車として使われていた旧型モデルが大量に中古車市場に流れてきます。
これらの車は中古車とはいえ、走行距離は短く状態も良いにも関わらず価格は新車よりも安くなることから、登録済み未使用車(新古車)と呼ばれ非常にお買い得です。

また、車種にもよりますが、ディーラーはモデルチェンジ後にもモデルチェンジ前の旧型車の在庫を抱えていることが多いです。
理由としては、あえて旧型が欲しいお客のために事前に大量に発注しておいた在庫や、単純にキャンセルになって在庫となってしまった車の売れ残りなどです。

これらは在庫車と呼ばれ、新車でありながら大幅な値引きを引き出せる可能性が高いので狙い目です。

中古車を買うならフルモデルチェンジ後の相場急落時が狙い目!

フルモデルチェンジが行われると同じ車種の新型車へ買い替える人がかなりの割合でいます。
これらの人が乗っていた旧型車は下取りや買取に出され、フルモデルチェンジ後には大量に中古車市場に出回ります。

中古車の価格は需要と供給の関係で決まるため、供給が多くなるフルモデルチェンジ後のタイミングで中古車相場は急落することが多いです。

この期間に旧型の中古車を探せばお買い得な中古車を見つけやすいです。

車を売るときもモデルチェンジのタイミングは超重要!

上記で中古車を買うならフルモデルチェンジ後の中古車相場急落時が狙い目と書きましたが、反対に車を売ろうと思っているときだと、自分の乗っている車種のモデルチェンジがあると買取価格も下がってしまいます。

車を売るときにはフルモデルチェンジ前に売るようにしましょう。

購入直後にモデルチェンジが発表されてしまったら?

契約後や納車後など購入直後にモデルチェンジが発表されてしまうと、「どうせ買うなら新型が欲しかった!」「なぜ販売店の営業マンは教えてくれなかったのか!?」と思う方も多いことでしょう。

キャンセル可能なタイミングなら新車注文のキャンセルは可能です。
キャンセルについては以下の記事に詳しいです。

新車注文のキャンセルはいつまで可能?キャンセル料の相場は?
新車の購入申し込み後に注文をキャンセルしたいとなった方向けに、「キャンセルはいつまで可能?」「キャンセル料はかかるの?相場はいくらくらい?」など、新車のキャンセルについての情報を法律面も踏まえて解説しています。 自動車はク...

残念ながらキャンセルができないタイミングだと、法的措置も含めた上でのディーラーとの交渉となります。

ディーラーにはモデルチェンジの告知義務といったものは法律で定められていませんので、法的に争うとすれば「消費者契約法「消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示の取消し」」あたりとなります。
法律の話になってくると素人には難しいので、国民生活センター、消費者センター、法テラス、弁護士などに相談しながら交渉するようにしましょう。

また、こんなややこしいことならないよう、モデルチェンジの情報は自動車雑誌やウェブなどでも確認できますし、これまでのモデルチェンジの履歴からそろそろモデルチェンジの時期かな?とある程度、予想することはできるので、事前に確認するようにしましょう。

おまけコラム:なぜモデルチェンジをするの?

車は高価な買い物であり、適切にメンテナンスをすれば10年以上は余裕で乗れます。
しかし、自動車メーカーとしては頻繁に乗り換えてくれた方が儲かります。

そこで用いられているのが「計画的陳腐化」というマーケティング手法です。
デザインを変えたり、機能をアップさせた新型車を出すことで、これまでのモデルを人為的に旧型にしてしまいます。
多くの人は旧型よりも新型に惹かれる性質があるため、モデルチェンジ後の新型への購買意欲がかき立てられ、購入する人が増えるというわけです。

計画的陳腐化(けいかくてきちんぷか)とは、製品の寿命を人為的に短縮する仕組みを製造段階で組み込んだり、新製品を市場に投入するにあたって、旧製品が陳腐化するように計画することで、新製品の購買意欲を上げるマーケティング手法のこと。Wikipedia-計画的陳腐化-

この手法は自動車だけでなく、冷蔵庫や洗濯機などの家電、iPhoneやパソコンなどの電子機器など多数の工業製品に活用されています。

最初にモデルチェンジを考案したのは、ゼネラルモーターズ(GM)の社長「アルフレッド・スローン」で、デザインを変えた新型車を投入することで、当時シェア1位だったフォードとのシェア争いに勝利しています。

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