トヨタ エスティマのすべて

エスティマってどんなクルマ?

初代エスティマ登場

エスティマの車名は英語で「尊敬すべき」という「estimable(エスティマブル)」が由来です。
初代モデルの登場は1990年5月12日で、従来のワンボックスカーのイメージを覆す卵型の未来的なスタイルが注目を集めました。

日本は、まだバブル華やかなりし頃で、最高グレードであった『G』は、当時のミニバンとしては桁外れの500万円もしたにも関わらず、飛ぶように売れました。
『ルシーダ』『エミーナ』の兄弟車も含めてエスティマは大ヒット。
休日ともなれば、街は”天才卵”で溢れたものです。

曲線を基調としたエクステリアデザインに、当時のワンボックスカーでは前輪前の運転席下に位置していたエンジンを横に75度傾けることで、前席と後席で異なっていたフロア高の平床化に成功し、更に前輪を運転席より前にすることで世界的に見ても他に例がないアンダーフロア型ミッドシップレイアウトを採用した車種となっています。

このエンジンレイアウトによって、ミニバンだということを忘れさせてくれるような運転のしやすさと大らかな乗り心地を実現しており、一般的な前輪駆動(FF)となった2代目以降のモデルには無い特徴となっています。

2代目モデルの登場

その完成されたデザインから、次のモデルがなかなか出なかったエスティマでしたが、初代登場から10年を経て、2000年1月にようやく第二世代モデルが発売。
満を持しての登場でしたが、ミッドシップエンジンがFFに改められたり、デザインも初代を踏襲しているものの卵状とは言いがたく、初代ファンからは、もはや”天才卵”ではないなどと揶揄されたりもしました。

しかしながら、低床化と共により乗用車に近い運転感覚となり、両側スライドドアを採用するなど初代エスティマの弱点とされた部分が改良されており、2代目モデルも大ヒット車種となりました。

翌年の2001年にはミニバンとして初となる市販ハイブリッドカーモデルが登場し、重量1.8トンのミニバンでありながら、10・15モードで18.6km/Lという燃費性能を実現しました。

なお、2代目モデルからは、兄弟車の『ルシーダ』『エミーナ』は、国の安全基準が変更されたことに伴い実質上の廃止となりました。(メーカーは吸収としている)

3代目(現行)モデルの登場

3代目となる現行エスティマは、2006年1月16日と初代より短いモデルサイクルで登場し、2代目と同じ前輪駆動車ベースでさらなる性能向上を図ったモデルチェンジとなり、ハイブリッドシステムも一新され、マイナーチェンジを繰り返しながら10年目を迎える息の長いモデルとなっています

3代目モデルは、2代目の正常進化型となっており、新型プラットフォーム(新MCプラットフォーム)が採用されています。

2代目から3列目シートの格納方法が従来のチップアップ方式から、床下収納式へと変更されており、3列目を格納した状態で2列目を最後方までスライドさせると、リムジンのように広大な空間を使用することが出来ます。

ハイブリッドモデルも2006年6月に登場し、ハイブリッドシステムが新型(2代目プリウスなどにも採用されているTHS-II)へと変更されたことで、動力性能の向上と低燃費の両立を実現しています。

3代目エスティマは販売から11年が経過した現在も販売が継続されています。
マイナーチェンジは2008年と2012年・2016年に実施されており、現行モデルには衝突回避支援パッケージ(トヨタセーフティセンス C)や、LEDヘッドランプが標準装備されるなど改良は施されていますが、新型モデルの登場が待たれている状態でもあります。

フルモデルチェンジはいつ?

2016年にマイナーチェンジが行われたことから、フルモデルチェンジが行われるのは2018~2020年頃だと予想されています。

ハイブリッドの設定は確実にあると思われますが、アルファードハイブリッドの燃費19.4km/L以上の燃費、あるいははオデッセイハイブリッドの燃費26.0km/Lに近いかそれ以上の数値を得るのではと思われます。
そのため、4WD(e-four)ではなく前輪駆動のハイブリッドが登場するかもしれません。

ミニバンでは例のないプラグインハイブリッドの可能性も考えられます。

また、新型カムリなどに搭載されるプラットフォームのTNGAの採用の可能性も高いでしょう。
TNGAが視野に含まれることもあり、初代のようなミッドシップレイアウトや5ナンバータイプの採用はないと思われます。

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